[解説・意味]
シューゲイザーの甘美で浮遊感のある音には官能的な歌詞も似合うけど、幻想的・ロマンチックなものにもぴったりだと思う。
そしてビリンダの作詞は後者の傾向にあるイメージが強い。タイトルも「願いを込めたキス」だし。
だがこの曲は幻想的というよりは、ヤンデレソングという方が近い。
不倫をしている女性が離婚を迫っているようにも受け取れるが、しかしこの頃のビリンダさんは元夫からのDVに悩まされていて睡眠療法を受けていたらしい。
そんな状態の人が書く歌詞には思えないが、病んでいる精神状態は投影されている気がする。
最終的には共倒れというか破滅の匂いがするし。病んだ感じもまた合うから困っちゃうね(困らない)
しかし孤高の天才ケヴィン・シールズはそんなことお構いなしで実験・追求を重ね、レーベルを破綻させるほどの制作費を掛け、『loveless』完成まで突っ走ったと。
ビリンダ以外のメンバー2人がその後脱退するのはある意味予定調和とも呼べる。レコーディングは長いし…ツアーの時以外自分たち要らなくない…?ってそりゃなるよね。
[日本語訳]
真夜中の願い キスをして
あなたを離さない
こうしてみてよ
こちらが真実のように振る舞うの
あなたの好きなものをすべて見せて
わたしもあなたにすべて見せるから
願い事をしようよ
わたしの願いは全部あなたに使ってあげる
あなたの約束を繋ぎ止め
わたしの約束も守る
きちんと受け止めて
あなたと一緒に叶えるのだから
苦しい心が壊れていく
どうすることもできない
たった一度の恋で
わたしはあなたの命取りになる
[Lyrics/歌詞]
Midnight wish, blow me a kiss
Holding onto you
Make like this
Try to pretend it’s true
Show me all your favorite things
Show you all mine too
Make a wish
I’ll give it all to you
Hold on to your promises
Hold on to mine too
Caught like this
I’ll turn it in with you
Fall apart my bleeding heart
Nothing left to do
Once in love
I’ll be the death of you