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【和訳】Green Day – Brain Stew / Jaded

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解説/Interpretation

グリーン・デイの4枚目のアルバム『Insomniac』から2曲まとめて投稿。ミュージックビデオも2曲一緒になっているので。

アルバムタイトルは日本語で不眠症患者

前作『ドゥーキー』の世界的ヒットにより、バンドを取り巻く環境は一変し、一気に大人気バンドとなったわけだが、それと同時に成功のプレッシャーにも苛まれるようになった。

前半の「ブレイン・シチュー」のブレインはそのまま脳(頭)のことだが、シチューは食べ物のことではなく(つづりは同じ)、心配混乱といった意味を持つ。
アンフェタミンも歌詞中に登場するので単なる不眠症とは少し違うが、眠れない苦しみについての歌で、実質アルバムの表題曲のような立ち位置。

後半の「ジェイディッド」は前作があまりに売れてしまったために、その人気がいつまで持続するのかという不安や、支えが必要な心境がそのまま歌詞に反映されている。
タイトルは疲れきった飽き飽きしたといった意味を持つ。

特にフロントマンのビリー・ジョー・アームストロングにとっては追い込まれた状況で制作された今作だが、結果的には700万枚近く売れて、シングルカットも軒並みヒットしているので、成功作と言えるだろう。一番のお気に入りに挙げるファンも少なくない。

日本語訳/Translation

ブレイン・シチュー

眠れずに困っている
羊を数えているが残りが尽きそうだ
時間は刻々と過ぎていくのに
まだ眠ろうと試み続けている
頭の中は思考が交差し休まることがない
ひとりきりで⋯⋯またこれだよ

目から血が流れてきそうで
乾ききった眼球が頭蓋骨から飛び出しそうだ
口も乾いている
顔の感覚がない
部屋の中でメチャクチャな状態になっている
ひとりきりで⋯⋯またこれだよ

心は限界を超えてしまった
時計が目の前で笑っている
歪んだ背骨
正気も失って
もはや精神錯乱の域だ
ひとりきりで⋯⋯またこれだよ

ジェイディッド

誰か俺を支えてくれ
自分が転がり落ちていってる気がする
後戻りの状況へと
有効期限が
急速に迫ってきて
序列争いで俺は置き去りにされる

常に前へ進め
「真っ直ぐ」進むだけでは何も得られない
そこに進歩はない
進化がすべてを殺した
俺は行き場のない場所に行き先を見つけた

横へと一歩踏み出している
松葉杖を頼りにしながら
バランス感覚はぶっ壊れたまま
9から5までのカウントダウン
万歳! 俺たちは死んでいく
区別ごとに祝福されて

歌詞/Lyrics

Brain Stew

I’m having trouble trying to sleep
I’m counting sheep but running out
As time ticks by
And still I try
No rest for crosstops in my mind
On my own… here we go

My eyes feel like they’re gonna bleed
Dried up and bulging out my skull
My mouth is dry
My face is numb
Fucked up and spun out in my room
On my own… here we go

My mind is set on overdrive
The clock is laughing in my face
A crooked spine
My senses dulled
Passed the point of delirium
On my own… here we go

crosstops = cross topsはアンフェタミン錠剤の俗語で、ADHDやナルコレプシーの治療に使われる興奮剤のこと。日本ではメタンフェタミン(ヒロポン)が覚醒剤として規制されている。
直訳寄りだと「興奮剤のせいで落ち着かない」となる。

here we go = 文脈でわかるように「さあ行くぞ!」ではなく、また眠れずに一人で戦う時間がやってきた⋯やれやれ⋯といった感じ。

Fucked up and spun out = fucked upが混乱しきっていて、spun outはストレスで疲れきったような状態。長くなるので訳では一つの表現にまとめた。

Passed the point of delirium = 直訳だと「せん妄状態を通り過ぎた」となるが、歌詞の流れに少し寄せた。

Jaded

Somebody keep my balance
I think I’m falling off
Into a state of regression
The expiration date
Rapidly coming up
It’s leaving me behind to rank

Always move forward
Going “straight” will get you nowhere
There is no progress
Evolution killed it all
I found my place in nowhere

I’m taking one step sideways
Leading with my crutch
Got a fucked up equilibrium
Count down from 9 to 5
Hooray! we’re gonna die
Blessed into our distinction

a state of regression = 退化の状態。バンドとしてはブレイク期間があっという間に終わり、売れる前に後戻りするような状態を指すはず。

The expiration date = 有効期限。これも上と似た比喩で、バンドが世間から注目を集めていられる期限のことだろう。

Count down from 9 to 5 = 3つ目のヴァースは死についてなので、午前9時から午後5時まで毎日同じ時間に働いて、人生を浪費し続ける現代人(社会)への皮肉。

Blessed into our distinction = 万歳!の続きのような逆説的ダークジョークで、区別や特異性は(ほとんど誰も)祝福されていないのに、祝福されていると歌っている。

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