解説/Interpretation
1995年発売、4枚目のアルバム『Insomniac(インソムニアック)』からのシングルカット曲で、ビルボードのメインストリーム・ロックチャートでは9位を記録している。
ベストアルバム『International Superhits!』にも収録。
タイトルは直訳すると「オタクのくさい息」となりそうだが、ここでのgeek(geeked=薬がキマった)は薬物依存症の人間を指していて、臭い息は心身ボロボロになって腐った歯、その口臭のこと。
歌詞中にも登場し、当時ビリーも乱用していたであろうメタンフェタミンで壊れていく人間の状態が歌われているが、
なぜか邦題は「ギークはパンク・ロッカー」洋楽ではトップクラスに酷い邦題だと思う。
『ドゥーキー』のヒット後に出演した『サタデー・ナイト・ライブ』で初披露された曲だが、終盤のSワードを番組側が聴き取れず、無修正でそのまま放送されたというエピソードがある。
日本語訳/Translation
これは俺の使命なんだ
もう決断してしまった
自滅の道を進んでいくと
それは緩やかに進行して
顔から生気を奪っていく
歯を内側から腐らせていく
ノリに乗ってるよ
制御不能さ
メタンフェタミンで憂さ晴らし中
自分が何を求めているのかわからない
それしか持っていないんだ
顔のかさぶたを剥がし続けている
時を追うごとに血は濁っていく
鼓動のリズムは狂っていく
宝物を見つけたんだ
歪んだ快楽で満ちていて
太くて白い線の上にある
これは俺の使命
もはや選択肢はない
まるでラットレースを走る身障者だ
片手に願いを もう片方にはクソを
どっちが先に溜まるのか見てみろよ
歌詞/Lyrics
I’m on a mission
I made my decision
To lead a path of self-destruction
A slow progression
Killing my complexion
And it’s rotting out my teeth
I’m on a roll
No self control
I’m blowing off steam with methamphetamine
Don’t know what I want
That’s all that I’ve got
And I’m picking scabs off my face
Every hour my blood is turning sour
And my pulse is beating out of time
I found a treasure
Filled with sick pleasure
And it sits on a thick white line
I’m on a mission
I got no decision
Like a cripple running the rat race
Wish in one hand shit in the other
And see which one gets filled first
注釈/Notes
“killing my complexion”
顔色が悪くなったり、血の気が失われていく感じ。薬物乱用による崩壊が見た目に現れている描写。
“picking scabs off my face”
顔のかさぶたを剥がすのは、覚醒剤系の使用者に見られる典型的な強迫行動。スキンピッキング。
“a thick white line”
一本線で置かれた白い粉末状の薬物、その視覚的イメージ。
“a cripple running the rat race”
rat race = (回し車の中を延々と走り続けるような)終わりのない消耗戦・競争。そこを手足の不自由な人が走るようなフレーズ。つまり、まともに競争することさえ困難な状態で、不毛な戦いに加わっているという比喩。
