[解説・意味]
「本当はカート・コバーンのように歌いたかったけどできなかったからそう(囁くように)なったんだよ」とケヴィンは『loveless』発表当時(Nirvanaの『Nevermind』も同じ1991年発売)のインタビューで発言していたらしいけど、もちろん冗談。
でも囁いているがゆえに、あまり聴き込んでいない人にはビリンダとどちらが歌っているのかわからないほどの中性的なボーカルになっている。ただでさえ男女ツインボーカル体制なのに。
だがしかし、そのおかげでヴァースの最後が総じて聴き取り辛い。多分 Run ~~~ と歌われているんだけど、その前後に省略されているワードはもう仮定して考えていくしかなかった。
自分を解き放つと訳したlet goが何を意味するかはご想像にお任せします。一人で入って来いってぐらいだからまあ二人ですることなんでしょう。
そしてこの曲の解釈も難しい。I’ll turn you aroundとyou were goneのyouは別人じゃないかな。自分が失いたくなかった相手が去ってしまって自暴自棄になり、(付き合うほどではない・交際を迫られると困る)別の相手との行為によって慰めを得ようとしているようには映るんだけど。
どうなんだろうな。例のごとく、意味深でリスナーの想像に任せられた歌詞。
超絶テクで弾き倒す!といった風ではないのに、圧倒的だったマイブラのライブで唯一あれっ?と思った曲ではある。
トレモロアームを常時使用しているようなものだから、チューニングがずれるのは当然なんだけど、曲の最初から違和感があったし、YouTubeにアップされている他のライブ動画でもあまり印象は変わらなかったから、単純にライブでの再現が難しい曲なんだろう。
[日本語訳]
一人きりでおいで
君は自分を解き放つことにきっと夢中になるから
僕が君を振り向かせてみせるよ
君の望みが僕を困惑させるようなときは
逃げ隠れもしたくなるけど
目に見えるものを信じたり
それを探し回る必要がないのは
君がいなくなってしまったからだ
伝えたかった言葉が音に合わせて溢れてくる
僕が生きているということを感じてほしい
その理由は君もわかるだろう
彼女を想うと泣きたい気分だった
もうこの先なんてない
いろんなことから逃げてしまいたい
一人きりでおいで
君は自分を解き放つことにきっと夢中になるから
僕が君を振り向かせてみせるよ
君の望みが僕を困惑させるようなときは
逃げ隠れもしたくなるけど
[Lyrics/歌詞]
Come in alone
You’ll love to let go
And I’ll turn you around
When your hope gave me doubts
Oh, run and hide
Why I don’t need
To believe what you see
To look up and around
You were gone
Words came out to a sound
Feel, I’m alive
You will see why I’m alive
Felt like crying over her
I will go to the wall
Oh, run from some
Come in alone
You’ll love to let go
And I’ll turn you around
When your hope gave me doubts
Oh, run and hide
コロナ流行前の2020年初頭ですら昔のことに感じるのに、2018年なんて遥か昔のようだ。マイブラを観た2013年はもう古代。またまた噂され続けている新アルバムを出してまた来日してもらわないと…(強引)