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【和訳】Green Day – East Jesus Nowhere

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[解説・意味]

2009年発売『21st Century Breakdown』の8曲目で、第二幕『Charlatans And Saints/いかさま師と聖人』のオープニング曲。

ベースのマイク・ダーントが友人の子供の洗礼式を見に行ったが、教会の偽善に嫌悪感を抱いたらしく、ビリー・ジョー・アームストロングへ反宗教ソングを書いてほしいと頼んだことがきっかけで生まれた曲。

ビリーも「宗教の終わりなき偽善や人々を脅迫するインチキ商法がインスピレーションになった」と語っているように、
歌詞には、キリスト教を始めとする、人々の信仰心を利用して儲け続ける原理主義的な宗教への批判、
またその宗教の影響下にある国家(福音派と密な関係である共和党)や妄信する信者への皮肉や挑発が存分に込められている。

まあ、グリーン・デイというバンドにとっても、アルバムの主人公クリスチャンにとっても、処女懐胎だのはりつけからの復活だの、そんな宗教への信仰なんてものは眉唾物なのだろう。

タイトルは元は「March Of The Dogs」にする予定だったが、Sum 41の同名曲が存在することを知って、変更された。

その変更されたタイトルは、映画『JUNO/ジュノ』で16歳で妊娠したエレン・ペイジが養子縁組を考えている夫婦に超音波写真を見せに行くことに対して、
「郵送で送ればいいのに、どうして1時間も掛けてイースト・ジーザス・ノーウェアまで行くの?」という母親の台詞から。
ジーザスもいない、神も見放したような場所。ど田舎」といった意味になる。

[日本語訳]

(そして我々はいかに神無き国家へと成り果てたのかを思い知るだろう)

今すぐに両手を挙げて証言しろ
その告白で磔にされればいい
お前は生け贄の自殺者
カマを掘られた犬みたいなもんだ
立ち上がれ! 白い肌の少年たちよ
座っていろ! 黒い肌の少女たちよ
お前たちが新世界の兵士だ

奇跡に信心を託せ
宗派は問わない
聖歌隊に加われ 俺たちは歌うんだ
希望的観測に満ちた教会で

今日炎が燃え盛る
冒涜と虐殺の炎だ
腐敗のサイレンが
狂信者たちへと鳴り響く

ああ主よ 罪を犯した私に祝福を
最後の告解から長い時が経ちました
私は支えの杖を投げ捨てたのです
「疑念の影の川」へと
そして日曜日には正装に身を包みます

家族のために祈りを捧げて
人類のために小銭を投げる
この祭服よく似合ってるだろ?
神頼みなんてした覚えは一度もないぜ

今日炎が燃え盛る
冒涜と虐殺の炎だ
腐敗のサイレンが
狂信者たちへと鳴り響く

私を試すな
出し抜いてみよ
抗議するがよい
汝は消されるであろう

誰が繁殖を許可されているのかが知りたい
読み書きもできない犬どもか
宣教師のような政治家どもか
それとも新宗教の警察どもか

今日炎が燃え盛る
冒涜と虐殺の炎だ
腐敗のサイレンが
心の内へと鳴り響く

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[Lyrics/歌詞]

(And we will see how godless a nation we have become)

Raise your hands now to testify
Your confession will be crucified
You’re a sacrificial suicide
Like a dog that’s been sodomized
Stand up! – all the white boys
Sit down! – and the black girls
You’re the soldiers of the new world

Put your faith in a miracle
And it’s non-denominational
Join the choir, we’ll be singing
In the church of wishful thinking

A fire burns today
Of blasphemy and genocide
The sirens of decay
Will infiltrate the faith fanatics

Oh bless me Lord, for I have sinned
It’s been a lifetime since I last confessed
I threw my crutches in
“THE RIVER OF A SHADOW OF DOUBT”
And I’ll be dressed up in my Sunday best

Say a prayer for the family
Drop a coin for humanity
Ain’t this uniform so flattering?
I never asked you a goddamned thing

A fire burns today
Of blasphemy and genocide
The sirens of decay
Will infiltrate the faith fanatics

Don’t test me
Second guess me
Protest me
You will disappear

I want to know who’s allowed to breed
All the dogs who never learned to read
Missionary politicians
And the cops of the new religion

A fire burns today
Of blasphemy and genocide
The sirens of decay
Will infiltrate the inside

THE RIVER OF A SHADOW OF DOUBT = shadow of doubtで疑いの余地だが、(信仰という支えの)杖を捨てた先の川なので、信じることができなくなった、失われた信仰心の漂流先かな。

Sunday best = キリスト復活の日である日曜日に一番上等の服を着て教会へ行くことが転じて、晴れ着を指す。
聖職者側か信者側かはわからないが、本物の信仰心は既に失っているので、このSunday bestもuniformも形だけの信仰という皮肉だろう。

余談だが、この曲のオープニングには、日本人女性のような声・発音で「レベルラジオ(反逆のラジオ)」という読み上げが収録されている。

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