[解説・意味]
反戦がテーマのパンクオペラアルバム『American Idiot』はグリーン・デイの新境地を開拓し、世界規模で大ヒットした作品。2004年発売なので今年でちょうど20周年にあたる。
そのアルバムからの2ndシングルであるこの曲は、パンクバンド史上初、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞した。
コンセプトアルバムなので、アルバムの(夢を見て故郷を飛び出した)主人公目線の歌詞にはなっているけど、そこと切り離して捉えても、ある孤独な男の歌として響くものがある。
(Green Dayの楽曲の大半がそうであるように)作詞はビリー・ジョー・アームストロング。作曲はグリーン・デイ。
ノエル・ギャラガーからは「Wonderwallのパクリだろ」と抗議されたけど、トレモロかかりまくりのギターサウンドはシンプルにかっこいい。
[日本語訳]
孤独な道を歩いてゆく
俺が知る唯一の道だ
どこに続いているかはわからない
だが俺にとっては家も同然 そして一人歩いてゆく
この寂れた通りを歩いてゆく
破れた夢の大通りにある
街が眠りにつく場所
そして俺はたった一人 一人歩いてゆく
一人歩いてゆく
影のみが俺に寄り添う存在で
浅はかな心だけが鼓動し続けている
時には誰かに見つけてほしいと願うこともある
その時まで 一人歩いてゆく
線に沿って歩いている
それは俺の心の中を分ける線
境界線上
その縁を俺は一人歩いている
行間を読んでくれ
何かがめちゃくちゃ状況と全てが問題ないその間を
バイタルサインを調べてくれ
まだ俺が生きていると知るために そして一人歩いてゆく
[Lyrics/歌詞]
I walk a lonely road
The only one that I have ever known
Don’t know where it goes
But it’s home to me, and I walk alone
I walk this empty street
On the Boulevard of Broken Dreams
Where the city sleeps
And I’m the only one, and I walk alone
I walk alone, I walk alone, I walk alone, I walk a-
My shadow’s the only one that walks beside me
My shallow heart’s the only thing that’s beating
Sometimes I wish someone out there will find me
‘Til then I walk alone
I’m walking down the line
That divides me somewhere in my mind
On the borderline of the edge
And where I walk alone
Read between the lines
Of what’s fucked up and everything’s alright
Check my vital signs to know I’m still alive
And I walk alone
2020年の来日公演(インテックス大阪)のチケットは持っていたのに、コロナで2021年の延期分・振替公演までキャンセルになったんだよね。
コンスタントに新作は発表し続けているけど、もっと日本でもライブをやってほしい。切実に。
【追記】2025年2月にジャパンツアーが開催され、全曲再現ではなかったものの、2枚のアルバムを軸に、その他のアルバムのヒット曲も組み込まれた、素晴らしいセットリストでした。