[解説・意味]
デビューアルバム『Pablo Honey』からの先行シングルで1992年発売。
イスラエルから始まるという謎のきっかけから後に世界中でヒットしたCreep。
バンドの出世作であり、オルタナティブロックを代表する曲でもある。
トム・ヨークが書いた歌詞は果てしなくネガティブだけど、この劣等感は、自分が完璧な・スペシャルな人間なら君を手に入れられたのに…という理想と現実が乖離したどうすることもできない無力感からだと思う。
また失恋等で必要以上に卑屈になって、自分を卑下しないとやってられない状況って、誰しもとは言わないけど、楽観的ではない人の中ではなくはない心理だろうから、そういった歌詞の面でも共感が広がったのかな。
perfect bodyとsoulのところは完璧な外見と内面が欲しいにしようかとも考えたけど、さすがにやり過ぎな気がしたからやめた。歌詞に込められた想いとしてはそう離れてはいないと思うけどね。
サウンド面で印象的なのはサビ前の「ガガッ」ってな感じのジョニー・グリーンウッドのブラッシング。グランジの影響も感じさせるギターによって曲を一味も二味も昇華させている。
あまりに売れすぎて一発屋扱いされるもんだから長らく封印されていたんだけど、2003年のサマソニ東京のアンコール最終曲で突如演奏したのはもはや伝説のような気がする。あのライブを生で観た人が羨ましすぎる。
「Creep」だとわかった瞬間のオーディエンスの悲鳴のような歓声、大合唱もここって本当に日本…?と感じるくらい素晴らしい。
終盤で女の人が\誰か助けてください!キャッ!/って叫んだのと、ライブが終わって花火が打ち上がっているのにトムが「コンバンワ!」と始まりの挨拶をしたのが少し気になるというかツッコミたくなるけど。
[日本語訳]
君がここにいた頃
瞳を見つめることができなかった
君はまるで天使のようで
その肌は涙が零れるほど儚げだ
美しい世界に漂う羽根のような君の姿が浮かぶ
僕も特別でありたかった
君が最高に特別な人だから
でも僕はウジ虫だ
気持ち悪い奴なんだ
ここで一体何をしているんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
傷付いたってかまわない
自分を保っていたい
完璧な肉体が欲しい
完璧な精神が欲しい
僕がいなくても気付いてほしい
君は最高に特別だ
僕もそうならよかったのに
でも僕はウジ虫だ
気持ち悪い奴なんだ
ここで一体何をしているんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
彼女が再び走り去っていく
走り去っていく
何が君の幸せであれ
何が君の望みであれ
君は最高に特別だ
僕もそうならよかったのに
でも僕はウジ虫だ
気持ち悪い奴なんだ
ここで一体何をしているんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
ここは僕の居場所じゃないのに
[Lyrics/歌詞]
When you were here before
Couldn’t look you in the eye
You’re just like an angel
Your skin makes me cry
You float like a feather
In a beautiful world
And I wish I was special
You’re so fuckin’ special
But I’m a creep
I’m a weirdo
What the hell am I doing here
I don’t belong here
I don’t care if it hurts
I wanna have control
I want a perfect body
I want a perfect soul
I want you to notice
When I’m not around
You’re so fuckin’ special
I wish I was special
But I’m a creep
I’m a weirdo
What the hell am I doing here
I don’t belong here
She’s running out again
She’s running out
She run, run, run, run
Whatever makes you happy
Whatever you want
You’re so fuckin’ special
I wish I was special
But I’m a creep
I’m a weirdo
What the hell am I doing here
I don’t belong here
I don’t belong here