[解説・意味]
前3部作では正式メンバーとして迎え入れられていたジェイソン・ホワイトが再びサポートギタリストとなり、
トリオに戻ったグリーン・デイが制作した12枚目のアルバムは『レボリューション・レディオ』
2016年発売のアルバムは長年プロデューサーを務めていたロブ・カヴァロから離れ、セルフプロデュースという形で制作されたが、全米全英共に1位を獲得した。
そしてアルバムと同名タイトルのこの曲は簡単に言えば、啓蒙ソング。
曲が作られたのはビリー・ジョー・アームストロングが、2014年にニューヨークで行われていたエリック・ガーナー窒息死事件というアフリカ系アメリカ人が白人警察官による逮捕の際の絞め技で窒息死した事件へのデモ行進にふと参加したことがきっかけ。
この時期広まっていたのがブラック・ライヴズ・マター(BLM)運動。
そうした運動に加えて、毎度お馴染みドナルド・トランプの台頭によって抱える不安と抗議の精神、またアメリカの現状に対する怒りも込められている。
トランプや彼の支持者に対してビリーは「貧しい労働者階級の彼らには同情する。彼らは助けを得られず腹を立てているのに、その怒りをトランプは食い物にしている。お前たちには選択肢がないんだから俺を選べだなんて、ファッ◯ンヒトラーだ」と発言している。
現在、リアルタイムで、トランプ関税によって、トランプを支持する労働者階級が自分たちの無学によって、自らの首を締める流れになっているのが何とも言えないが⋯。
要は(トランプが駆使するTwitter/X・ソーシャルメディアを含め)既存のメディアへの怒りが歌われており、
「革命のラジオ」が指すのは、抑圧された一般市民の新たな希望として挙がる声や本音、そして音楽の力だろう。
[日本語訳]
叫べ 空に向かって両手を挙げて
まるで証言するかのように
消し去られた命のために
歌え 反逆者たちの子守唄のように
星条旗の下で
裏切られ失われた魂のために
俺たちは目には映るが声は届かない
俺たちは革命のラジオ
作戦名は「制御不能」
特集は「我が愛は防弾仕様」といこうか
爆竹とガソリンをくれよ
新人女優は整形手術中
スローガンは「真実を合法化せよ」
怒りをくれ 群衆へ撒かれる催涙ガスのような
お前は堂々と生きていたいか?
だが呼吸なんてまともにできない空気だぞ
立ち上がれ スラムから時代遅れを踏み越えて
新たな電波の夜明けへと
ソーシャルメディアにも支配されずに
俺たちは革命のラジオ
作戦名は「制御不能」
特集は「我が愛は防弾仕様」といこうか
爆竹とガソリンをくれよ
新人女優は整形手術中
スローガンは「真実を合法化せよ」
俺たちは目には映るが声は届かない
俺たちは不安に揺れ動く者たちの歌だ
俺たちは革命のラジオ
作戦名は「制御不能」
特集は「我が愛は防弾仕様」といこうか
爆竹とガソリンをくれよ
新人女優は整形手術中
スローガンは「真実を合法化せよ」
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[Lyrics/歌詞]
Scream, with your hands up in the sky
Like you want to testify
For the life that’s been deleted
Sing, like a rebel’s lullaby
Under the stars and stripes
For the lost souls that were cheated
We will be seen but not be heard
We are revolution radio
Operation “NO CONTROL”
And the headline “MY LOVE’S BULLET PROOF”
Give me cherry bombs and gasoline
Debutantes in surgery
And the headline “LEGALIZE THE TRUTH”
Give me rage, like there’s tear gas in the crowd
Do you want to live out loud?
But the air is barely breathing
Rise, of the slums to the obsolete
The dawn of the new airwaves
For the anti social media
We are revolution radio
Operation “NO CONTROL”
And the headline “MY LOVE’S BULLET PROOF”
Give me cherry bombs and gasoline
Debutantes in surgery
And the headline “LEGALIZE THE TRUTH”
We will be seen but not be heard
We are the songs of the disturbed
We are revolution radio
Operation “NO CONTROL”
And the headline “MY LOVE’S BULLET PROOF”
Give me cherry bombs and gasoline
Debutantes in surgery
And the headline “LEGALIZE THE TRUTH”
headline = 見出しやトップ記事のことだが、革命のラジオということを踏まえ、またヘッドラインは完全には普及していない言葉な気がしたので、特集・スローガンとした。
cherry bomb = チェリーボム、導火線でさくらんぼのような形をした爆竹・小型爆弾。おそらく怒り・暴動の火種を指している。
Debutantes in surgery = 直訳すると、外科手術中のデビューする女性達。SNSでの承認欲求や成り上がるために美容整形をする若い女性の揶揄と捉えた。
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