[解説・意味]
歴史的名盤『レッドツェッペリン IV』に収録されているバンドの代表曲であり、ロックの歴史上でもトップ10に入るであろう不朽の名作であり、
クラシック界の巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤンを以ってしても「オーケストラで演奏する場合でもこれ以上のアレンジを必要としない曲」と評すしかなかった完璧な楽曲。
イントロ無しでサビから始まり次々にスキップされていくサブスク大流行の最悪の時代では大変ウケが悪そうだが、演奏時間は8分という長さがあり、楽器が少しずつ増えていき、徐々に盛り上がっていくドラマチックな曲構成だが、
トールキンの『指輪物語』からの影響も濃い、文学的な表現を好んだロバート・プラントによるファンタジー色の強い歌詞は正直理解しづらい。
視点も頻繁に変わるし、その言葉が直喩なのか暗喩なのかの判断も難しく、ナンセンス詩と捉える人がいるのも頷ける。
バンドの物語、資本主義への警鐘、ベトナム戦争について、ドラッグについて等々、様々な解釈が存在するが、ロバート・プラント本人が語ったことはないので、解釈も聴き手次第。
だが、Tune=調べは音楽(ロックンロール)のことで、君が救いを求めれば調べは応えてくれるはずだ、という音楽の力については確実に織り込まれていると思う。
また天国への階段を購入しようとする貴婦人がいて、結局お金では買えない代物ということだから、そのお金では買えないものの価値についても。警鐘というよりは皮肉に近いかな。
難解には感じるだろうけど、西洋ファンタジーの世界観に浸るような聴き方でいいんじゃないかな。
逆再生すると悪魔崇拝を勧めるメッセージだとかはオカルトにしか感じないのでノーコメント。
五月の女王というのはイギリスで行われる五月祭で少女の中から選ばれる女王様。メイクイーン(メークイン)というじゃがいもの品種名や、その前夜のワルプルギスの夜という言葉の響きなら聞いたことのある人も多いはず。魔法少女好きは特に。
不思議な曲だね。Does anybody remember laughter?
[日本語訳]
輝くものは全て黄金だと信じて疑わない貴婦人がいる
そして彼女は天国への階段を買おうとしている
その場所へ着けば彼女は知るだろう たとえ店が閉まっていても
一言で彼女は目的の物を手に入れられるということを
嗚呼 彼女は天国への階段を買おうとしている
壁にはしるしがある だが彼女は確信を持ちたい
なぜなら時に言葉は二つの意味を持つから
小川のほとりの木の上で 歌い鳥が歌えば
人はそれを恐怖の暗示だと考えることもある
嗚呼 不思議だね
嗚呼 不思議だ
西方を見つめているときに湧き上がる感情がある
我が魂が旅立ちを求めて涙しているのだ
木々の間を抜ける煙の輪を目にした記憶がある
それを佇んで見ていた者たちの声も
嗚呼 不思議だね
嗚呼 本当に不思議だ
まもなくささやきが聞こえるだろう もし我々がその調べを求めるなら
笛吹きが理へと導いてくれると
そして耐え忍んでいた者たちへの新たな夜明けが来て
森の木々たちは笑い声を響かせると
もし生け垣の中にざわめきが起こっても恐れることはない
それは五月の女王のための春の大掃除だから
そう 君には二つの道がある 長い目で見れば
進む道を変える時間もまだ残されている
不思議だよ
君の頭のざわめきが収まらない その理由を教えておくなら
笛吹きが仲間に加わるよう君を呼んでいるからさ
親愛なる貴婦人よ 風の声が聞こえるか そして知っていたかな
あなたの階段はささやく風の上に伸びていることを
我々が道を進んでいけば
伸びた影は魂をも超えていく
皆お馴染みの貴婦人が歩いている
白く光り輝いて示したがっている
全てのものが黄金へと変わる様を
ひたむきに耳を傾ければ
調べはついに君の元へ届くだろう
全てが一つになり 一つが全てとなるとき
揺るぎなき一枚の岩となるために
彼女は天国への階段を買おうとしている
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There’s a lady who’s sure all that glitters is gold
And she’s buying a stairway to Heaven
When she gets there she knows if the stores are all closed
With a word she can get what she came for
Ooh, and she’s buying a stairway to Heaven
There’s a sign on the wall, but she wants to be sure
‘Cause you know sometimes words have two meanings
In a tree by the brook, there’s a songbird who sings
Sometimes all of our thoughts are misgiven
Ooh, it makes me wonder
Ooh, makes me wonder
There’s a feeling I get when I look to the west
And my spirit is crying for leaving
In my thoughts I have seen rings of smoke through the trees
And the voices of those who stand looking
Ooh, it makes me wonder
Ooh, it really makes me wonder
And it’s whispered that soon if we all call the tune
Then the piper will lead us to reason
And a new day will dawn for those who stand long
And the forests will echo with laughter
If there’s a bustle in your hedgerow, don’t be alarmed now
It’s just a spring clean for the May queen
Yes, there are two paths you can go by, but in the long run
There’s still time to change the road you’re on
And it makes me wonder
Your head is humming and it won’t go, in case you don’t know
The piper’s calling you to join him
Dear lady, can you hear the wind blow, and did you know
Your stairway lies on the whispering wind
And as we wind on down the road
Our shadows taller than our soul
There walks a lady we all know
Who shines white light and wants to show
How everything still turns to gold
And if you listen very hard
The tune will come to you at last
When all are one and one is all
To be a rock and not to roll
And she’s buying a stairway to Heaven