[解説・意味]
アヴィーチーこと、スウェーデン人DJ・ミュージシャンのティム・バークリングの楽曲。これまでのEDM感は抑えられて、踊れるポップソングに仕上げたような印象。
だが、ただのポップソングというわけではなく、電子音と生音が混ざった斬新なスタイル・音作りで、ジャンルとしてはカントリーやフォークトロニカに分類されることもある。
だが死因は自殺だったらしい。家族が自殺を示唆する声明を後に発表したし、メンタルヘルスの問題を抱える人々を支援する『Tim Bergling Foundation』を設立したことを考えると確定だと思う。
以前から健康問題も抱えていたようだし、二十歳前後と若くして成功した重圧も当然感じていたのだろう。でもそれにしたって28歳での死というのはあまりに早すぎるし、惜しまれる。
「Wake Me Up」の曲作りにはアニー役で知られるアイリーン・クインや、インキュバスのマイク・アインジガー等多数のミュージシャンが参加しており、ヴォーカルはアメリカのソウルシンガー、アロー・ブラック。
歌詞はもうモロに若者特有の葛藤や自己発見について。男性ボーカル+見事に青臭い歌詞なので一人称は俺の方が合う気がしたのでそちらにした。
大人からのああしろこうしろ、目を覚ませという説教に耳を傾けず、もっと広い世界を見てみたいと願ったり、自分の無力さに気付いたり、愛の喜びを知ったり。
まだ夢を見ていたいと望む歌詞に若者として共感することも、いつの間にか年を取ってそういった曲を嘲笑う側に回ってしまうのも、どちらも通過儀礼と言えるだろう。
歌詞の構想自体が世界中を旅していたアロー・ブラックの「Life is a dream, wake me up when it’s all over」というフレーズを軸に作られているのでバックパッカー臭が強い。それこそカミーノのような巡礼路や放浪の旅に似合う曲だ。
[日本語訳]
暗闇の中だって自分の道を感じる
鼓動する心に導かれてきた
この旅がどこで終わりを告げるのかなんてわからないよ
でも始まりの地は覚えている
彼らは俺に「若すぎて理解できないだけ」だとか
「夢に囚われてしまっている」と言うけど
でもさ しっかりと目を見開いてなきゃ人生はあっという間に過ぎていくんだ
まあ 俺はこのやり方で問題ないのさ
だからすべてが終わった頃に起こしてくれよ
俺がもっと賢く年老いた人間になったなら
今までずっと自分自身を探し続けていた
自分が道に迷っていることすら気付いていなかったんだ
世界の重みを支えようとしたこともある
だが俺には二本の腕しかなかった
世界を旅する機会が欲しいが
そんな計画はどこにもない
このまま永遠に若くありたい
でもいつか瞳を閉じることが恐いわけじゃない
人生は皆に与えられたゲームで
愛はそこで手にするトロフィーだから
だからすべてが終わった頃に起こしてくれよ
俺がもっと賢く年老いた人間になったなら
今までずっと自分自身を探し続けていた
自分が道に迷っていることすら気付いていなかったんだ
自分が迷っていることさえ知らなかった
知らなかったんだ
[Lyrics/歌詞]
Feeling my way through the darkness
Guided by a beating heart
I can’t tell where the journey will end
But I know where to start
They tell me I’m too young to understand
They say I’m caught up in a dream
Well life will pass me by if I don’t open up my eyes
Well that’s fine by me
So wake me up when it’s all over
When I’m wiser and I’m older
All this time I was finding myself
And I didn’t know I was lost
I tried carrying the weight of the world
But I only have two hands
Hope I get the chance to travel the world
But I don’t have any plans
Wish that I could stay forever this young
Not afraid to close my eyes
Life’s a game made for everyone
And love is a prize
So wake me up when it’s all over
When I’m wiser and I’m older
All this time I was finding myself
And I didn’t know I was lost
I didn’t know I was lost
I didn’t know I was lost
I didn’t know I was lost
I didn’t know
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