解説/Interpretation
1997年発売・5枚目のアルバム『ニムロッド』や複数のベストアルバムに収録されていて、ライブの最終曲としても定番なアコースティックギターとストリングスが印象的な人気曲。
タイトルは「良き厄介払い(人生最高の時間)」と相反する言葉が並ぶが、わかりやすく口語にすると「別れてせいせいしたよ(最高の思い出だけど)」といった感じかな。
いつものように妻のエイドリアンではなく、エクアドルに移住した元カノ・アマンダに向けて書かれた曲で、アマンダは『Dookie』の「She」や『American Idiot』の「Whatsername」のモデルにもなっている。
かつては一緒にいた、ムカつくところもあったけど今でも懐かしく思い出す相手へと歌う歌詞は、バンドメンバーも予想外の、プロム(北米の卒業式前パーティー)の定番曲になるという展開もあった。
2025年の来日公演では、福岡在住のオダ君という学生の見事な演奏が話題になっていたけど、ルクセンブルク公演で「Wonderwall」を突如弾き始めて、ビリーから「ナイストライ!ナイストライ!」とギターを取り上げられた彼も面白くて良かった。
日本語訳/Translation
また一つの転換点
道中に立ち塞がる分かれ道
時間は君の手首をつかみ
行くべき場所へと導いていく
だからこの試練を最高の糧にしよう 理由は求めずに
これは問いではない
時を経て学んだ教訓なんだ
予測できないことだけど
最後には正しい形に収まるだろう
君が人生で最高の時を過ごせたことを願っている
だから写真と心に焼き付いた瞬間を手に取って
健やかな日々の中でそれを棚に飾るんだ
記憶のタトゥーと試される古びた皮膚
それがどれほどの価値であろうと
あの時間にはずっと価値があったんだよ
歌詞/Lyrics
Another turning point
A fork stuck in the road
Time grabs you by the wrist
Directs you where to go
So make the best of this test and don’t ask why
It’s not a question
But a lesson learned in time
It’s something unpredictable
But in the end is right
I hope you had the time of your life
So take the photographs and still frames in your mind
Hang it on a shelf in good health and good time
Tattoos of memories and dead skin on trial
For what it’s worth
It was worth all the while
I hope you had the time of your life
the time of your lifeで人生最高の時間。
かつて二人で過ごした日々が、君が人生で過ごした一番楽しい時間だったらいいなと願う気持ちは、未練だとは思わない。今もどこかで生きている相手を大切に想っている証拠だと思う。
Tattoos of memories and dead skin on trial
直訳で、記憶のタトゥーと裁きを受ける死んだ皮膚。
心の中に刻み込まれた思い出が、時間と共にボロボロと剥がれ落ちていくような印象を受ける。
忘れたくないあの頃の日々をどれだけ覚えていられるだろうかと。
For what it’s worth / It was worth all the while
For what it’s worthは慣用表現で、謙遜的に「一応、私の意見として言わせてもらいますが⋯」といった形で使われる。
worthを次の行でも繰り返すことで言葉遊びにもなっているが、「一緒に過ごしたあの時間が(君にとって)どんな価値を持つかはわからないけど⋯(僕にとっては)あの時間は全部価値あるものだったよ」と受け取れる。
これにてGreen Dayは一旦終了かな。月一ペースで全然進んでないけど、やれるだけやり続けます。
