[解説・意味]
日本人のような顔をしてるけどアイスランド人のビョークさん。自分の知り合いにもこういう顔の人いるわ。大阪出身のビョークが。
ポストロック的な儚さ・美しさにキャッチーさも併せ持つという独特の世界観の楽曲だけでなく、鬱映画の代表格とも言える『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で主演を務めたりもしているので、日本でも根強い人気がある彼女。
そのビョークの代表曲の一つが1995年発売の3rdアルバム『Post』に収録されている「Hyper-ballad」
イギリスのシングルチャートでは最高位8位にランクイン。
もうね、タイトルから素晴らしい。歌詞がどこからどう見ても完全にハイパーなバラッドだもん。
あなたと今幸せに過ごせているのは間違いないけど、それと同時に、いつかこの幸せが壊れてしまうんじゃないかと怯えている。
家の中からナイフやフォークを持ってきたり、そこらに転がっている物を崖の下へと落とし、ガラクタが本物のガラクタになる様子を見つめながら、今はまだわたしたちは安全だということを確認する、という病んだ行為。
痛みを伴わない自傷行為とも捉えることができるし、首を絞めながらの性行為等も遠くないものを感じる。
文句のつけようがない、そこらのメンヘラソングでは比肩しようがない、この世界に存在する”完璧“な曲の一つだと思う。
[日本語訳]
わたしたちは山の上で暮らしている
山頂からの景色はとても美しいの
毎朝わたしは崖の方まで歩いて
小さなものを投げ捨てる
車の部品、瓶や刃物
他に落ちているものでもいい
それが一日の始まりの習慣になった
あなたが目を覚ます前にこの習慣を終える
するとわたしは幸せを感じられるの
ここであなたと無事に過ごせていることに
早朝は誰も起きていない
わたしだけの崖へと戻ってまた投げ捨てる
落下していく音を聞きながら
壊れる瞬間まで目で追い続ける
わたしの体が岩肌に打ちつけられたなら
どんな音を立てるだろう
地面まで落ちていったとき
わたしの目は閉じてる?開いてる?
あなたが目を覚ます前にこの習慣を終える
するとわたしは幸せを感じられるの
ここであなたと無事に過ごせていることに
ここであなたと無事でいる
ここであなたと無事でいる
[Lyrics/歌詞]
We live on a mountain
Right at the top
There’s a beautiful view
From the top of the mountain
Every morning I walk towards the edge
And throw little things off
Like:
Car-parts, bottles and cutlery
Or whatever I find lying around
It’s become a habit
A way
To start the day
I go through all this
Before you wake up
So I can feel happier
To be safe up here with you
It’s real early morning
No-one is awake
I’m back at my cliff
Still throwing things off
I listen to the sounds they make
On their way down
I follow with my eyes ‘till they crash
Imagine what my body would sound like
Slamming against those rocks
When it lands
Will my eyes
Be closed or open?
I go through all this
Before you wake up
So I can feel happier
To be safe up here with you
Safe up here with you
Safe up here with you
ミシェル・ゴンドリー監督の公式ミュージックビデオが現在非公開になっていることだけが唯一残念な点…。
と思っていたのに、いつの間にか公開状態に戻ってた。下の動画です。